町工場が多くのこる、墨田区八広。
今回ご紹介する物件は、そんな地域でブリキの工場として使われていた建物。

「メタルハウス」

規模拡大により別の地域へ移転されたそうですが、大切にその当時のまま残されていました。そんな風に空き家として残っている建物もあれば、取り壊されていく建物も増えてきています。ただ壊すのではなく、魅力的に感じてくれる方にうまく活用してほしいなと思います。

この物件の大きな特徴は、町工場ならではの無骨だけどどこか懐かしい雰囲気と広さ。
そしてもう一つは、バルコニーや屋上の景観。高い建物が少ない墨田区ならではの眺望が広がる贅沢な空間です。

ただ、ところどころに雨漏りがあるなど、ハード面が激しく老朽化している箇所も多く、大掛かりな補修や改修が必要になり、初期費用はそこそこかかりそうです。

それでも、この町工場が持つ長年蓄積した雰囲気やポテンシャルを活かしながら、バルコニーや屋上の景色とうまく融合させるとおもしろい場所に生まれ変わる、そんな予感がする場所です。

向かいにある建物は、現役で稼働する町工場です。

ガチャンガチャン、カンカンカン。

この場所には、”すみだの音”が今もなお鳴り響いています。

ものづくりとして栄えたこのエリアで、もう一度新しい場所として生まれ変わらせてくれる、そんな方からのご応募お待ちしております。

周りに建物が密集しており、建物の全貌がここからでは分かりませんが、総面積は約363.55㎡。
このエリアでは、かなり広いスペースです。

1階から3階のバルコニーへと伸びる非常階段、そして外壁の補修跡が模様のように入る特徴的な建物です。

1階は、工場スペース。
物は全て片付けられており、すぐにでも使えそうです。

奥にも2つシャッターがありますが、後ろの建物と隣接しているため、開けると壁があり使えそうにありません。ただ、正面と裏のシャッターの両方を開放すれば、風が通り抜けるので風通しはよさそう。

1階の奥にある階段のほか、入ってすぐのところにも階段があり、1階には2つの階段があります。

主に工場で作業していた方がこちらを、来客用であったり居住スペースへ行く方が手前の階段を使っていたように感じます。ここでお店をする方などは、お客さん用とスタッフ用といった使い分けができて便利かもしれません。

2階も今ではガランとした状態です。
おそらく事務所や軽作業が行われていた場所のように思います。

1階よりも光がたくさん入るので、電気をつけないでも日中は明るいです。

また、天井が1階よりも高く、開放感があります。
2階にもシャッターが付いていますが、こちらも1階同様の状況になります。

建物には一部雨漏りをしている部分があります。
この雨漏りは、屋根から3階を通り2階にまで浸透しています。
長年の雨漏りなので、2、3階の床の補強の必要があるかもしれませんし、天井の修理も必要です。

※修理については、オーナーさんが入居前に修理をしてくださいますが、補償金として家賃10カ月分がかかります。

3階への階段は、1箇所のみ。
入り口付近の階段になります。

階段の途中に、物置スペース。
普段つかわないものはここに。

3階に上がると雰囲気ががらりと変わり、居住スペースになります。

工場を経営されていた方がお住いだったのか、従業員さんがお住いだったのか、詳しくは分かりませんが、部屋数は3部屋と物置部屋が1つ。さらにお風呂とトイレとキッチンがあります。

お風呂は浴槽などはなく、タイル張りが残っているだけ。トイレは便器が残ってはいますが、劣化が激しいため取り替えが必要です。

一番手前の部屋は、洋室。
絨毯が敷かれていますが、汚れているので剥がすか張り替えが必要です。

中央の部屋は、床の間のある和室。

畳を剥がしてしまったのか、板張りになっています。

一番奥の部屋も、和室になります。
日当たりは、この部屋が一番良さそうです。

ところどころ畳がありますが、ずいぶんと汚れてしまっているので、使う際は全て貼り替えた方がよさそうです。

3部屋が横並びになっているので、壁を抜いて1部屋にしてしまう、そんなリノベーションもありかもしれません。

この3つの部屋の外には広いバルコニー。バルコニーから3部屋の行き来が可能です。
あいにくの天気でしたが、東京スカイツリーもよく見えるので、お店にしてテラス席を作るなんてこともおもしろいかもしれません。

3つの部屋の向かいには、キッチン。お店の厨房としても使えるくらいの広さがあります。

3階の一番奥は、倉庫になります。こちらも十分な広さ。

倉庫の手前、キッチンとの間がトイレと浴室になります。

さらに屋上へと続きます。

エレベーターがないので、屋上まで上がるのはちょっと大変かもしれませんが、一気に上がるよりも階段で少しづつの方が屋上への期待値も上がるように感じます。

屋上も今は何もありません。
手すりもないので、ご使用される方は手すり等をつけるなど安全を配慮する必要があり、ご使用は自己責任となります。

屋上からは、ご覧のような絶景。
このあたりは高い建物が少ないので、東京スカイツリーはもちろん町並みがよく見えます。

東京スカイツリーとは反対方向の眺め。

※地図はエリアの目安としてお考えください。